インパーマネントロスがわからない
こういった悩みにお答えします
インパーマネントロスを調べたけどいまいちピンとこなかった人はいませんか?!
私はインパーマネントロスを理解するには時間がかかりました。どうも数式とか出てくると教科書みたいで苦手意識が働きます。そこで世界一わかりやすいように数式などは使わず解説してみました。
- インパーマネントロスは一時的な損失
- LPトークンを組んで流動性提供すると報酬がもらえる
- インパーマネントロスはLPトークンを組むときに起きる
世界一簡単に説明
たとえば、あなたがSOL(10万円分)を持っていたとします。SOLが20%上昇したらあなたの資産は(12万円)に増えますよね。
一方、あなたがGMT+SOL(1:1のLPトークン)を組んで、APR(50%)の流動性プールに預けたとしましょう。同じようにSOLが20%上昇したらあなたのSOLの価値も20%上がります。
しかし、GMT+SOL(1:1のLPトークン)を維持させるために自動的に価値が高くなったSOLが一部売られて、GMTを少し買うという現象が起こります。これによりSOLの保有数が減るため同じSOL20%の上昇でも利益が異なるのです。
これがインパーマネントロスです。
たとえば、SOLが20%上昇してもSOL(11万円)の利益になり、ガチホしていたら良かったという感じです。これだけを見ると「損するならLPトークンで流動性提供をやめる」というのは、ちょっともったいないかもしれません。なぜならインパーマネントロスは一時的な損失でSOLの価格が戻れば解消されます。
ここでの計算はあくまでわかりやすいようにしただけで本当はもう少し複雑です。
それではもう少し詳しく見てみましょう!
インパーマネントロスとは?!
インパーマネントロスという言葉を聞くだけでなんだか小難しい感じがします。「ロス」という単語が入っているので「損をする」というのが読み取れますね。
インパーマネントロスは英語で表すと「Impermanent Loss」です。「Impermanent」は「一時的な」 「Loss」は「損失」を意味します。このことから一時的な損失ということがわかります。
仮想通貨はいろいろな投資法があり「買ったり売ったり、保有したり、ステーキング」する以外に『LPトークンを組む』ということができます。LPとは略語で「Liquidity Pool」(流動性プール)や、Liquidity Provider(流動性プロバイダートークン)とも呼ばれています。簡単に言うと2つのコインを1:1で合成させて新しいトークンを作るということです。
DEXは中央集権ではないためユーザー同士が保有しているコインを持ち寄る必要があります。プールにコインが入っていなければコインを交換したくてもできません。
そこで、ユーザーが保有しているコインをプールに預けることで流動性を提供し、その対価として報酬を受け取ることができます。
報酬は主に交換した人の手数料の一部から支払われます。
インパーマネントロス起きるとき
インパーマネントロスが起きるのはLPトークンを組んだ後、片方のコインが上昇したときです。
- LPトークンを組んでFarmする
- LPトークンのどちらかのコインが上昇
- AMM(自動マーケットメイカー)が働く
今回はKAMINOのFarmsで説明したいと思います。KAMINOとはSolana上の分散型取引所(DEX)です。
下の画像を見てわかる通り、「GMT+SOL」を1:1のLPトークンを組むことで流動性を提供することがわかります。
この場合、SOLの価格が高騰したと仮定して見てみましょう。
LPトークンを組むとこういうリバランスが頻繁に起きます。この場合、SOLを単体で保有していた方が「一時的」には儲けが多いということです。
インパーマネントロスは「損失」なのか?!
LPトークンを組んでインパーマネントロスが発生したら損したと思うかもしれません。しかし、ガチホしていたら本当に「得」していたか?!
それは誰にもわからないはずです。
そもそもコインが上がるとわかっていたらLPトークンなんか組まないはずです。LPトークンを組んでいる理由は流動性をプールに提供してイールドファーミングで利益を得るためです。だからインパーマネントロスが起きてガッカリするのではなく、ただこういう仕組みなんだと理解だけしておけば良いでしょう。
まとめ
- インパーマネントロスは一時的な損失
- LPトークンを組んで流動性提供すると報酬がもらえる
- インパーマネントロスはLPトークンを組むときに起きる
株やFXなどではインパーマネントロスはありません。仮想通貨の投資で知る用語です。
仮想通貨で投資をやっているといろいろな投資法があることに気づきます。一方で危険な「釣りサイト」もたくさんあるため、仮想通貨をやり始めた当初は損ばかりしていました。
「必ず儲かる」には「絶対に裏がある」を知っておくことが大事です。逆にリスクを理解し、コントロールすることができるのであれば挑戦する価値があります。
払いたくない